晴れた [ライフ]
目の前を晴着姿のお嬢さんとその所作に苦言を呈する母親らしき二人連れを見かけた。
去年の今頃は喫茶店で前日から少しずつ集まってきた情報がどんどんと詳細を告げ始めていた。
あれから一年。
成人の日は明日だが、自治体の成人式の日程は様々。
私の街の空は昨日から一転、きれいに晴れている。
何年か前、大雪になった年もあったが、少なくとも頼んだ晴着はちゃんと手元に届いた。
そう考えると、去年はひどかった。
そして、もう一年経ったのかと。
もう「成人」の約2.5倍の私にとって、成人式に出席した日は忘却の彼方なのだが
式が終わり、久しぶりに会った旧友と会場に最も近くに住む実家で飲み食いしたことは忘れない。
何度もみんなで遊びに行き、とにかく「振る舞う」のが大好きだったお母さん。元気かな。
晴着姿は時間が経つにつれ、増えてくるだろう。
子どものころから縁あって、呉服に囲まれて育ってきた。
呉服と言っても最近では通じないんだろうな。
だから、去年の話には憤ったし、母親が生きていれば緊急着付けにはせ参じていただろう。
着るものも、生き方も晴れの日になりますように。
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